早稲田大学様との短期留学体験記分析支援:学生のプログラム選別に資する説明・評価項目の検討Analytical support for study abroad program evaluation and student-facing guidance
2026年3月
短期留学プログラム参加者データの統合分析支援
定量分析・定性分析を組み合わせ、説明会設計・評価項目・プログラム選別に資する実務的示唆を整理

早稲田大学様との短期留学体験記分析支援:学生のプログラム選別に資する説明・評価項目の検討
分析概要早稲田大学様と共同で、短期留学プログラム参加者の体験記および関連データを対象とした分析業務を実施いたしました。本業務では、短期留学プログラムの満足度や参加者の成長実感を単に集計するだけではなく、学生が将来的に自分の関心、語学面の不安、成長目標、希望する現地体験に応じてプログラムを選別しやすくなるよう、説明項目および評価項目の提示に資する分析基盤を整備することを目的としました。
対象データ分析対象は、2022年春から2025年夏までの短期留学プログラム参加者データであり、複数年度にわたる参加者の回答を統合し、年度間・プログラム間で比較可能な形に整理しました。対象データには、総合満足度、能力評価項目、参加理由、プログラム決定要因、自由記述回答などが含まれており、学生がどのような理由で参加を決め、どのような体験に価値を感じ、どのような点に不安や負担を抱いたのかを多面的に把握できる構成となっています。
定量分析本分析では、定量分析と定性分析を組み合わせました。定量面では、総合満足度を左右する要因を把握するためのロジスティック回帰分析、学生の成長実感を類型化するためのk-meansクラスタリング、プログラム別の特徴を可視化するための主成分分析等を用いました。これにより、単なる平均値比較では見えにくい、学生タイプごとの特徴や、プログラムごとに得られやすい成長の方向性を整理しました。
定性分析定性面では、自由記述回答を文・節単位で読み取り、ポジティブ、ニュートラル、ネガティブの評価方向を整理するとともに、KJ法による学生の声の構造化、頻出語分析、共起ネットワーク分析を実施しました。これにより、学生が短期留学をどのような体験として記憶し、どの場面で価値を感じ、どのような生活面・語学面・心理面の負担を抱えていたのかを、数量的な傾向と意味内容の両面から検討しました。
主要知見分析の結果、短期留学の価値は「語学力が向上したか」という一面的な評価だけでは十分に説明できないことが確認されました。学生の記述からは、英語を使うことへの抵抗感が下がったこと、現地で自分から行動できたこと、多国籍の学生や現地の人々と交流したこと、異文化理解や視野の広がりを実感したことなど、心理的・行動的な変化が重要な価値として表れていました。
満足度要因また、総合満足度を高める要因としては、開催国やプログラム内容の魅力に加え、大学が提供するプログラムであることによる安心感、手続き負担の軽減、長期休暇中に参加できることなどが関係していると整理しました。したがって、学生向けの説明においては、単位取得や費用面だけでなく、「どの国で、何を学び、どのような体験を通じて、どのような成長が期待できるのか」を具体的に示すことが重要であると考えられます。
学生タイプ学生タイプ分析では、短期留学参加者を、総合的に幅広い成長を実感する層、交流や異文化理解を中心に成長を実感する層、成長実感の言語化に課題が残る層として整理しました。この結果は、学生全員に同じ説明を行うのではなく、関心や不安の違いに応じて、交流重視型、語学実践重視型、自己成長重視型、安心重視型といった複数の説明軸を用意する必要性を示すものです。
プログラム比較さらに、プログラム別特徴比較では、各プログラムを単純に優劣で評価するのではなく、それぞれが持つ成長の型や体験価値を明確化することを重視しました。たとえば、現地生活への没入を通じて自信や自立を得やすいプログラム、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて英語で考え伝える力を高めやすいプログラム、多文化交流によって価値観の広がりを得やすいプログラム、非英語圏等で挑戦意欲や行動力が育ちやすいプログラムなど、学生が選択時に比較しやすい説明軸として整理しました。
将来的な目的本業務の将来的な目的は、分析結果を学生募集や説明会資料に活用するだけでなく、学生自身がプログラムを選別する際の判断材料として利用できる説明項目・評価項目を提示することにあります。具体的には、開催国、プログラム内容、授業形式、交流機会、生活環境、語学実践機会、安心支援、事前準備の必要度、得られやすい成長実感などを整理し、学生が「自分に合うプログラム」を選びやすくするための情報設計につなげることを想定しています。
評価項目評価項目についても、総合満足度だけに依存するのではなく、成長実感、異文化理解、他者尊重、多様性受容、挑戦力、自己表現、課題解決意識、外国語理解・会話、事前不安の解消状況、生活適応、自由記述上の価値実感などを組み合わせて把握することが重要であると整理しました。これにより、短期留学の成果を「満足したかどうか」だけでなく、「どのような変化が生じたか」「どの体験が成長に結びついたか」という観点から継続的に評価することが可能となります。
活用展開最終的には、分析結果をもとに、募集広報、説明会設計、プログラム別FAQ、参加前支援、オリエンテーション、事後アンケート設計等へ転用可能な形で整理しました。特に、「話せた実感が自信に変わる」「短期でも視野が広がる」「初めてでも挑戦しやすい留学がある」といった学生に届きやすい説明表現を検討し、学生の不安を軽減しながら、主体的なプログラム選択を支援する情報提供の方向性を提示しました。
今後も、早稲田大学様との分析業務で得られた知見を踏まえ、教育プログラム評価、自由記述分析、学生タイプ分析、テキストマイニング、説明会資料作成、評価指標設計まで一貫して支援し、学生一人ひとりが自分に合った学びの機会を選択できる環境づくりに貢献してまいります。
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